スマホゲーム「真・三國無双」のCMソングのクラシックの曲が話題です。
快感!一騎当千!とナレーションが流れる後ろで、たくさんの兵士が吹き飛ばされて、舞い上がっています。
三國無双といえば、大勢の敵を一気に吹き飛ばす爽快感が特徴、優雅なクラシックのおかげで快感も増しそうです。
この優雅なクラシックの曲、絶対聞いたことあるけど曲名が思い出せない、という方はぜひ読んでいってください。
一騎当千!真・三國無双CMのクラシックの曲名は美しき青きドナウ
この真・三國無双のCMソングとして使われているクラシックの曲は
ヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」です。
ヨハン・シュトラウス2世が1867年に作曲した合唱用のウィンナ・ワルツ。
日本でも海外でもとても人気の曲ですね。
『ウィーンの森の物語』と『皇帝円舞曲』とともにシュトラウス2世の「三大ワルツ」に数えられています。
オーストリアにおいては、正式ではないものの「第二の国歌」と呼ばれています。
ヨハン・シュトラウス2世が1867年に作曲した合唱用のウィンナ・ワルツですが、当時は、1866年の普墺戦争でプロイセン王国に破れ、オーストリア帝国の人々が意気消沈していたときでした。
そこでこの曲に歌詞をつけたアマチュアの詩人であるヨーゼフ・ヴァイルというウィーン男声合唱協会の協会関係者が「プロイセンに敗北したことはもう忘れよう」と明るく呼びかける内容の歌詞を付けたのだそうです。
これを聞かないと年が明けた気がしない、というクラシックファンも多い曲です。
その理由は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート。
オーストリアのウィーンでは、元日正午からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートが慣例となっていますが、このコンサートの3つのアンコール枠のうちの2番目としてこのワルツを演奏するのが通例となっています。
日本でも必ずNHKが生放送してくれるため、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでこの曲を聞くのがお正月の慣例となっている方も多いはず。
オーストリアでは、大晦日から新年に代わるときに公共放送のオーストリア放送協会が、シュテファン大聖堂の鐘の音に続いてこのワルツを放映するのも慣例となっています。
まさに第二の国歌と呼ばれるにふさわしい扱いを受けているのですね。
多くの名演奏が音源化されています。
スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」でもこの曲が使われましたが、宇宙の無重力感がこの曲だけで伝わってくる名シーンとなっています。
気になる方は2001年宇宙の旅の最初から20分辺りからをチェックしてみてください。
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一騎当千!真・三國無双CMのクラシック曲 運命バージョンもあり
この「真・三國無双」のCMにはもうひとつ、BGM違いのバージョンもあります。
そのバージョンでCMソングとして流れているのは、
ベートーベンの「運命」。
誰もが知る有名な曲ですが、
正式名は、交響曲第5番 ハ短調 作品67 といいます。
「運命」は通称であり、ベートーベン本人による正式な命名ではありません。
「運命」と呼ばれるようになった経緯は、ベートーベンの弟子アントン・シンドラーの「冒頭の4つの音は何を示すのか」という質問に対し「このように運命は扉をたたく」とベートーヴェンが答えたことに由来するとされていましたが、その信憑性には問題があるとされています。
けれど、「運命」という通称はすでに完全に定着していますね。
この交響曲第5番は、初演ではあまり評判は良くなかったそうですが、今では多くのオーケストラによって繰り返し演奏される定番レパートリーの一曲となっています。
また、後世の作曲家にも大きな影響を与え、ブラームス、チャイコフスキー、マーラーといった作曲家に多大な影響を及ぼしたということです。
さらにベートーベン以降「第5」という数字が作曲家にとって非常に重要な意味を持つ番号となり、後世の交響曲作曲家は第5番にかなり力を入れて作曲したのだとか。とりわけブルックナー、チャイコフスキー、マーラー、シベリウスなど第5番が名曲として残っている作曲家が多くいます。
まとめ
「真・三國無双」のCMで使われているクラシックの名曲は
ベートーベンの「運命」
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